当院が春から始めた変形性膝関節症に対するMSC(幹細胞)の骨内投与と関節内投与及び体外衝撃波治療の組み合わせ療法の短期の成績が出ましたのでご報告致します。
症例数は少ないものの、関節内だけに入れていた時よりも圧倒的に1ヶ月以降の3ヶ後の成績が良かったです。
また4ヶ月後のMRI所見で骨髄内に投与されたMSCが骨髄内を活性化させて、体外衝撃波治療が効果的に働く状況を維持している所見でした。
骨髄異常病変(BML)も徐々に改善されており、骨の病態が少しずつ改善されている様子でした。
従来のMSCを関節内にのみ投与して体外衝撃波を組み合わせるよりも、関節内と骨内の両方にMSCを投与し更に体外衝撃波療法を組み合わせることにより なかなか治らなかった変形性膝関節症の痛みや組織変性の改善に十分期待できる治療方法だと思われました。
2024.10.23