肉離れ

肉離れとは

肉離れとは肉離れとは、急な動作などによって筋膜や筋線維が損傷、断裂してしまう病態です。
発症時には激痛を伴い、運動を続けることはできなくなります。断裂した「プチッ」という音が聞こえたり、皮膚の上から損傷・断裂部の小さなへこみが観察されることもあります。
部位別では、太ももの裏(ハムストリングス)、太ももの前面、太ももの内側、ふくらはぎなどで好発します。

肉離れの原因

ダッシュ、ジャンプ、ターンなど、急激な筋肉の負荷がかかる運動に、筋膜や筋組織が耐え切れずに損傷・断裂して発症します。
発症するタイミングはスポーツ中や肉体労働中が多くなりますが、筋肉が疲れていたり、筋力が低下している場合には、発症のリスクが高くなります。
また、準備運動の不足も、リスク要因の1つです。

肉離れの症状

肉離れの症状受傷時には、「プチッ」といった音がきこえることがあります。
そこから、以下のような症状が現れます。

  • 損傷、断裂部の痛み
  • 押したときの強い痛み
  • 付近の関節を曲げ伸ばししたときの患部の強い痛み
  • 皮膚上に認められるへこみ
  • 内出血

肉離れの重症度分類

重症度 状態
1型(軽度) 筋肉内の出血があるものの、筋膜や筋線維に損傷はない段階です。自力歩行が可能です。
「出血型」とも呼ばれます。
2型(中等度) 筋腱移行部に損傷があるが、完全断裂や付着部の裂離はない段階です。正常な自力歩行は困難となります。
「筋腱移行部損傷型」とも呼ばれます。
3型(重度) 腱の完全断裂、あるいは付着部の裂離がある段階です。自力歩行はほぼできません。
「筋腱付着部損傷型」とも呼ばれます。

肉離れの診断と検査

肉離れの診断と検査問診、触診の上、超音波検査、レントゲン検査、MRI検査などを行い、診断します。
打撲やこむらがえりといった似た症状を持つ疾患との鑑別が重要になります。

肉離れの治療

保存療法

PRICE療法

重症度に関係なく、受傷から48時間以内にPRICE療法を行うことで、早期の治癒が期待できます。
保護(Protection)、安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、拳上(Elevation)を行います。

リハビリテーション

リハビリテーション物療法機器を用いて患部の修復を図ります。また、患部周囲の筋の柔軟性や筋力トレーニングを実施し、再発予防も行います。

体外衝撃波治療

体外衝撃波治療肉離れを起こした部位に、身体の外から衝撃波を当てます。
これにより、損傷した組織の修復、痛みの原因となる物質の減少が促進され、治癒・除痛の効果が得られます。

PRP療法

PRP療法患者様ご自身の血液から抽出したPRP(多血小板血漿)を、肉離れを起こした部位へと注射します。
PRPに含まれる成長因子が、損傷した筋組織の修復を促します。

手術療法

筋・腱の連続的な完全断裂、広範囲の血種が認められる場合には、手術を検討します。
なお、手術が必要になった場合には、提携する病院をご紹介いたします。

肉離れの予防は?

肉離れの予防法には、以下のようなものがあります。

準備運動・クールダウン

急激な負荷が原因となるため、十分に準備運動を行ってください。
また、練習後・試合後などには、クールダウンを行い、筋肉に疲労が残らないようにすることが大切です。

ストレッチ・マッサージ

お風呂からあがったあとなどのストレッチ、マッサージも有効です。
太ももを中心に、全身に対して行うことが大切です。

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