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2023.11.20

股関節痛や股関節周囲のひっかかり感に対するリハビリテーションと体外衝撃波治療

股関節痛や股関節の引っかかり感があり、医療機関を受診したら変形性股関節症大腿骨頭壊死症股関節インピンジメント症候群股関節唇損傷或いは弾発股と診断されることがあります。治療としては初期であれば投薬、それでも治らなければ手術を勧められるかもしれません。手術の種類は、関節鏡視下手術、重症度が高ければ骨切り術や人工関節置換術を勧められるでしょう。特に大きな病院で診断を受けると、保存的療法のバリエーションが少ないので、痛みを強く訴えたら「治すには手術しかないですね!」と、病態の程度に関係なく手術を勧められるドクターも残念ながら時々見受けられます。しかし投薬以外に、するべき保存的療法はたくさんあります。手術をしなくても痛みが改善する治療法はたくさんあります。特に末期の変形性股関節症なら最終的に人工関節置換術が必要なことがありますが、今は手術ができないという方、或いはそこまで重症度が高くない方にとってやってみる価値のある治療方法があります。それはリハビリテーションと体外衝撃波治療です。当院では特にリハビリテーションと組み合わせて体外衝撃波治療を行っています。
変形性膝関節症半月板損傷対する体外衝撃波療法はある程度認知されて来て、その治療効果を求めて多くの患者様がクリニックに来院されては、治療効果を実感されています。実はその体外衝撃波療法は股関節にも有効です!上記の様な疾患名を診断されたなら、手術を勧められるかもしれませんが、一度当院でリハビリや体外衝撃波治療を受けてみてはいかがでしょうか?
保存的療法で一番重要なのはリハビリテーションであることは言うまでもありません。病態が進んだ結果症状が出てくるという事実はまず理解する必要があります。股関節は、臼蓋という骨盤側の受け皿と大腿骨頭という大腿骨側の頭の部分からなる関節です。その骨頭の中心が何らかの理由により臼蓋の中心にいられなくなって、つまり求心位が保てなくなった結果、様々な病態が起こって来ます。生まれつき臼蓋が浅く求心位が取り難く、変形しやすい臼蓋形成不全の方もいます。多くは股関節の前方と外側の筋肉が強く引っ張られ過ぎて、内側や後方の筋肉が耐えきれなくなって、真ん中からずれることにより起こることが多いです。ですから、強すぎて硬くなった外側と前方の筋肉をできるだけ柔らかく、またその筋肉に負けないインナーマッスルである外旋筋群や腸腰筋や内転筋や臀筋群やハムストリングスを鍛えることが、非常に重要です。リハビリテーションの目的はそこにあります。つまり症状を改善させるだけでなく、症状発症に至ったバランスの悪さを改善させることにあります。変形が強いといわれている中でも、リハビリだけで症状の改善が得られる場合もあります。ところが、いくらリハビリを行っても、組織の破綻を来たした結果として炎症が起きていると、いくら時間をかけてリハビリを行っても症状が改善しない場合があります。リハビリをしても改善の余地がない場合は治療方針を切り替えることも考慮してした方が良いでしょう。
今まで投薬やリハビリで改善しなかったらすぐに手術と言われていたかもしれませんが、そう言うドクターを庇う訳ではないですが、それを補う方法がなかったので、しょうがなかったのです。
股関節に対する体外衝撃波治療は今までにない治療効果を期待することができます。末期の股関節症があるとか、大腿骨頭壊死があると診断されて怯まないでください。その診断を受けた方の股関節痛は良くなる可能性は十分にあります。コロナの重症化などのためにステロイドを使用した方、お酒の飲みすぎで大腿骨頭壊死症と診断された方でも、初期のものであれば体外衝撃波が効果が期待できます。また壊死が進行していてもその周りの骨髄浮腫に照射することで、痛みを緩和させることができます。多くの股関節疾患でその効果が証明されています。その場合でもリハビリと組み合わせることをお勧めします。
ところがこの股関節に対する体外衝撃波治療は誰でも効果的に照射できるかというとそうではありません。照射する部位によって全く効果が異なってきます。ということは、照射技術あるいは照射方法を熟知していない治療家が行っても良い結果を導けないかもしれません。そのために正しく行われていなかったら、治療効果がないと思われるかもしれません。また体外衝撃波といって拡散型の圧力波を使用して治療効果がないと思っている人がいるかもしれません。股関節は特に深い部位に照射しなければならないので、整骨院に置いてある様な、いわゆる拡散型の圧力波では効果が期待できません。集束型の衝撃波であるかどうかも確認してください。ですから照射する側も照射を受ける側も、治療方法や治療機器が正しくなされているかをしっかり調査することが、体外衝撃波の治療の成功に近づく方法でもあります。

股関節に対しても膝関節と同様に、痛みを取るだけではなく、その持続期間を伸ばしたり、水種の軽減をしたり、或いは組織の修復や再生を促す再生医療との組み合わせ治療も効果があることが少しずつわかって来ました。当院ではAPS(自己蛋白質溶液)やMSC(幹細胞療法)と体外衝撃波との組み合わせ治療で優れた効果を見出してきました。
体外衝撃波だけでは物足りない或いはもっと良くしたいと思われる方は是非ご相談下さい。

一方で変形の程度が強く、のちに手術を考慮している場合、或いは元気なうちに手術をしてでも治療したいという方もいらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。股関節の変形は場合によっては進んでいくと手術の難易度が増して、手術の成績に影響を及ぼすことがあるので、手術のタイミングも逃さないようにすることも重要です。合わせて相談に乗りますので遠慮なく診察を受けてください。

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