Coolief(クーリーフ)治療をご希望の患者さまへ
当院が考える適応と、ESWT併用という選択肢
Coolief(クーリーフ)治療は、2023年に保険収載された治療法で、
NHKをはじめとする主要なテレビ番組でも取り上げられ、現在注目を集めています。
しかし、テレビで紹介される治療は
「誰にでも受けてよい」「これで治る」
と受け取られやすい一方で、実際には適応を慎重に考える必要がある治療です。
Coolief治療の本質と限界
Cooliefは、痛みを伝える神経の働きを抑える治療です。
そのため、
• 痛みは軽減する
• しかし、関節・骨・軟部組織そのものを修復する治療ではない
という特徴があります。
言い換えると、
「痛みを感じにくくする治療」であり、「組織を治す治療」ではありません。
活動性が高い方で特に注意が必要な理由
比較的若く、活動性の高い患者さまがCoolief治療を受けた場合、
• 痛みが取れた
• → 脳が「治った」と誤認
• → 運動量・負荷が一気に増える
という流れが起こることがあります。
その結果、
関節や骨、周囲組織の病態をかえって悪化させてしまう可能性があるため、
「たくさん動きたいが、痛みだけを取りたい」という目的の方には
Coolief単独治療は当院では推奨していません。
当院がESWT(体外衝撃波治療)との併用を重視する理由
当院では、Cooliefを検討する際、
組織の修復・代謝改善を促すESWT(体外衝撃波治療)との併用を
重要な選択肢として考えています。
ESWTには、
• 血流改善
• 骨・腱・靱帯などの組織修復促進
• 軟骨下骨や周囲組織の代謝改善
といった作用があり、
**「痛みを抑える治療」ではなく「治癒環境を整える治療」**という位置づけになります。
Coolief × ESWT 併用の考え方
Cooliefによって
▶ 強い痛みを一時的にコントロールしながら
ESWTによって
▶ 関節・骨・周囲組織の修復・回復を促す
このように、
「痛みを抑える」+「組織を守り、治す方向に導く」
というバランスを取ることで、
• 病態の悪化を防ぐ
• 将来の選択肢(保存療法・手術)を狭めない
• 安全に日常生活へ戻る
ことを目指します。
Coolief治療が適している可能性がある方
以下のような方では、Coolief(必要に応じてESWT併用)が
有効な選択肢となる場合があります。
• 高齢の方
• 手術を希望されない方
• 活動量は多くない
• 「動けるようになる」より「痛みを軽減したい」ことを重視される方
当院の治療方針
当院では、
「今の痛み」だけでなく、「これからの関節の将来」まで考えた治療を大切にしています。
• 年齢
• 活動レベル
• 画像所見(レントゲン・MRIなど)
• 今後どのような生活を送りたいか
これらを総合的に評価したうえで、
Coolief単独、ESWT併用、あるいは別の治療法が最適かを判断します。
最後に
「保険でできる治療」
「テレビで紹介された治療」
が、必ずしも
「その方にとって最善の治療」になるとは限りません。
痛みを抑えるだけでなく、
関節や組織を守り、将来につなげる治療選択が重要です。
Coolief治療やESWT併用について不安や疑問がある方は、
どうぞお気軽にご相談ください。
Coolief疼痛管理用
高周波システムとは
痛みを感じる神経である末端神経に、coolief疼痛管理用高周波システムで、高周波電流を流します。
高周波電流を用いて神経を部分的に焼灼(組織を焼いて破壊する外科的方法)することで、疼痛シグナルの伝達を妨げることができ、痛みを落ち着かせる治療です。
対象となる疾患
変形性膝関節症と診断された方、かつヒアルロン酸注射など既存の保存療法を行っても慢性的な痛みが改善しない方が対象となります。
治療の特徴
・変形性膝関節症の診断が下された膝に、針を刺します。
・診断テストブロックを行います。診断テストブロックとは、焼灼前に実施するもので、少量の麻酔薬を使うことで膝の痛みが軽減されるかどうかを確認します。
・一度の治療で、膝の感覚神経を3つ(上内側膝神経、上外側膝神経、下内側膝神経)焼くことで破壊します。
・局所麻酔を行います。
・治療後は安静にしてお過ごしください。その後、治療前と同じように歩くことができます。
治療の効果
治療から6ヶ月後、改善が見られた患者様は91%と高い確率で報告されています。また、関節内ステロイド注射は23%とされています。
リスク・副作用
治療には効果だけではなく、リスクや副作用もあります。
リスク・副作用は、以下の通りです。
・ やけどや痙攣、疼痛の増悪、筋収縮、局所感染、神経血管損傷および異常感覚、その他の合併症など
・ 皮膚のかぶれ、発赤、皮下出血などが起こる可能性があります。
治療の流れ
Step1
変形性膝関節症の診断を下された膝に、超音波エコーで診断テストブロックを実施していきます。
テストでは運動神経反応がないこと、感覚神経の再現痛の確認をします。
Step2
運動神経、感覚神経反応を確認後、焼却時の疼痛緩和を目的に局所麻酔を注射し、十分に浸潤させます。
Step3
膝に超音波エコーで焼灼用の針を刺し、神経を焼いて破壊していきます。膝の感覚神経は3つ焼灼していきます。焼灼は40分ほどで終わります。










