当院では、ひざの状態や年齢に応じて治療法を選択しています。
その理由をわかりやすくご説明します。
① ひざの痛みの背景にあるもの
変形性膝関節症は、「軟骨がすり減る病気」と思われがちですが、実際には
• 骨の中の炎症
• 血流の低下
• 修復力の低下
が関係しています。
ひざの中では、
🔥 炎症モード
🌿 修復モード
という2つの働きがマクロファージにはあり、本来は
炎症 → 修復
と自然に切り替わります。
② 若い方はなぜ衝撃波だけで改善しやすいのか?
若い体は
• 血流が良い
• 細胞が元気
• 修復スイッチが入りやすい
という特徴があります。
そのため、 衝撃波治療(ESWT)で血流を改善し、炎症を落ち着かせるだけで
🌿 修復モードに自然に戻れることが多いのです。
つまり、 もともとの治る力が強いため「環境を整えるだけ」で十分な場合が多いということです。
③ 年齢が高くなると何が違うのか?
年齢を重ねると
• 軽い炎症が慢性的に続く
• 骨の中の血流が落ちる
• 修復力が弱くなる
という変化が起きます。
そのため衝撃波で環境を整えても修復の力が十分に働かないことがあります。
④ 重症の場合は何が起きている?
MRIで
「骨髄病変(BML)」と呼ばれる骨の中の炎症やむくみが強い場合や軟骨下骨プレートが断裂している場合は、炎症が深い部分で続いている状態です。 この場合は
•環境を整えるだけでなく
• 修復の力を“追加”する
ことが必要になります。
⑤ 幹細胞(MSC)骨内投与と体外衝撃波を組み合わせる理由
幹細胞は
• 炎症を抑える物質を出す
• 修復を促す指令を出す 働きがあります。
特に重症例や高齢の方では、衝撃波で環境を整えた上で骨の中に直接幹細胞を届けることで修復の力をしっかり補うことができます。
⑥ 当院の考え方
✔ 若くて軽症→ 衝撃波だけで改善することが多い
✔ 年齢が高い
✔ 症状が強い
✔ 骨の中の炎症が強い → 衝撃波+幹細胞の併用が合理的
というように、すべての方に同じ治療をするのではなく、状態に合わせた選択をしています。
まとめ
若い方は「治る力が強い」ため環境を整えるだけで十分なことが多い。
年齢が高い方や重症の方は「修復力が弱い」ため修復の力を補う治療が必要になることがある。
当院では、MRIや症状を総合的に判断し、最適な治療をご提案しています。

















